準利でオペラ座の怪人ダイジェスト 終 「ここは・・?」 「オレたちの一族が、集会場にしている城だ」 「一族?」 「利央、オレはお前から家族を、兄弟の縁を奪った。その代わりにやれるものといえば、気の遠くなる年月をオレと共に過ごすことだけだが、代わりに何者にも変えがたい仲間を紹介しよう」 「オレは、一緒にいられるだけでいいけど・・仲間?」 「そう、こっちだ」 「よう準太。それが噂の利央か?おーおー、確かに可愛い面してんぜ。これなら準太もよろめくわけだ」 「え、え?」 「慎吾、怖がってるだろ。近すぎだ。あぁでも、確かにかわいいな」 「あの、オレ・・・」 「大丈夫だって、利央。この人たちはオレの一族の古株、慎吾サンと和サンだ」 「よろしくな、新入り」 「準太にもそういう相手ができたのは、嬉しいよ」 「和サン、子供扱いすんのやめてくださいって」 「やー、いつまでもパートナーの一人も決めずに、怪しげな劇場の地下に潜りこんじまって、早隠遁生活かーって心配してたんだぜ?それがまぁ、話を聞いてみたら、単に可愛い可愛い利央君が育つのを待ってただけだなんてな」 「え、オレ?」 「そう、準太は、お前が一族に加えられる年齢になるまで待ってたんだ」 「お前しか見えてなかったとも、言うなー」 「ほんと?」 「あーもう、余計なこと言わないで下さいよ、二人とも。・・・なんだよ」 「んーん、敬語使ってる準サンが新鮮だった」 「そうかよ・・・もういいから、こっち」 「覚醒したら、ちゃんとパーティーしてやるからな」 「またな」 「準サン、あの人たち、オレとも仲良くしてくれるかな」 「あぁ、会う前から楽しみにしてたんだから、大丈夫だろ」 「へへ・・・ねぇ、準サン」 「あ?」 「準サンと一緒にいれて、嬉しいよ」 「そうか」 もう引き返すことはできない、永遠の時の輪を二人で巡ろう。 はい、準太は人外というオチでした!(爆。 バンパイアの一族でー、酔狂に劇場の地下に潜ってみたら、可愛い子(利央)を見つけちゃって、仲間にしようと育つまでずーっと待ってたんです! あぁ、アホな設定を世紀の大歌劇に持ち込んでしまった・・・。あー楽しかった!(本音。 1月12日 |