準利でオペラ座の怪人ダイジェスト




「凄い・・・準サン、もっと歌って・・・」
「ここからは、お前が歌え」
「オレが?こんな凄い曲を?」
「凄いか?」
「凄いよ!これ、発表したりしないの!?」
「しない」
「どうして?それに、準サンこんなところじゃなくて、もっと明るいところで暮らせばいいのに。寂しくない?」
「オレは、世界からはじき出された身だからな。こんな穴倉が似合いだ」
「そんなことないよ、準サンはオレに歌を教えてくれたしこんなに素晴らしい曲も作れる!きっと皆準サンが好きになるのに」
「お前は?」
「え?」
「神の子である誓いを立てたお前は、オレを愛してくれるか?」
「・・・・・・・・・・いいよ、準サンが、寂しいなら」
「オレは、神に見放された存在だぞ」
「それでも、いいよ・・オレは、準サンが、好きだよ」
「取り消しは、聞かないぞ」

「準サン、指、冷たいね」
「お前が暖めろ、利央」

自分が何に捕まってしまったのか、本当は分かっていた。きっと彼は悪魔にも等しい存在で、神よりも神々しくオレを翻弄する。
冷たい洞窟の中で、冷えた彼の指が徐々に熱を持って体を這い回るのを、オレは陶酔にも似た喜びで受け入れた。


本当は、ファントムは何もせずにクリスティーナを返すのですが、まぁ、準利だしな!(ナニそれ。


1月12日