準利でオペラ座の怪人ダイジェスト




「三橋、いい加減にしろ」
「だって。阿部、く・・」
「オーナー、だろ。けじめはつけろって言ってんだろ」
「ご、ごめ・・!でも、オー、ナー、あの、俺」
「何が不満なんだよ、今まで主役ずっとやってたんだ。この間の利央は代打、それだけだ」
「でも、お客さん、は、利央君を見に来て、る、よ・・?」
「あぁ、知るか。いないんだから仕方ねぇだろう」
「オーナー阿部!なんでそんなに落ち着いてるんだ!利央はどこに行ったんだ!?行方不明になって、もう三日だぞ!?」
「落ち着けよ、呂佳さん。利央は多分、怪人と一緒だ」
「怪、人・・・?」
「この劇場に住む、見えない支配者さ。利央は昔から、そいつに歌を習ってた」
「そんな奴が、ここに?」
「利央は、奴の気に入りらしいからな。地下にあるっていう怪人の住処に、引きずり込まれたんじゃないのか」
「何をそんな悠長な・・!!」
「怪人相手じゃ、誰も歯が立たねぇよ。そもそも、地下への行き方だって誰も知らねぇんだ」
「しかし・・!」
「あ、阿部、くん!利央、君、だ!」
「何!?」
「利央!!」

今だけ、そいつをお前達に返そう。ただしそれは、そいつがそう望んだからだ。そちらの望を叶えてやったオレに、オレの望みも叶えてもらおう。そいつの歌を舞台で聞くことを、オレが望む。従え、支配者はオレだ。


えー、利央は三日もニャンニャンされてたのかなぁ(にゃん言うな。


1月12日