準利でオペラ座の怪人ダイジェスト 5 「利央、怪人の言うなりになるわけにはいかない」 「分かってるよ、何の準備もしてないんだし・・・でも、彼は怒るよ・・」 「利央、奴に何かされなかったか、酷い目にあってたんじゃないのか!」 「兄ちゃん、大丈夫・・・彼は、オレには優しいんだ・・・先生だから」 「怪人に先生も何もあるか!」 「兄ちゃん、駄目だよ。彼はこの劇場で起こること、話されることはみんな知ってるんだ」 「利央、君。ごめ、ね・・オレ・・・」 「何謝ってんだ、気にするなって。でも、舞台で何かおかしいと思ったら、曲の途中でも逃げろよ」 「う・・・うん、気を、つけ、る・・」 愚かな人間ども、オレの命令に背いたらどうなるか、見せてやろう。 「キャー!!!」 「うわああぁああ!」 「なっ・・!シャンデリアが!?」 「準サン・・・止めて・・」 「利央、ここを出よう」 「何言ってんの、兄ちゃん・・」 「異常だよ、ここは。怪人なんてものに怯えるなんて、おかしい」 「兄ちゃん、兄ちゃんも見ただろ?あのシャンデリア。彼はそんなことすら可能なんだ、誰を傷つけるのもためらったりしない。彼が欲しがってるのは、オレだよ。だから、オレは・・・」 「そんなことは関係ない、オレがお前を守ってやる。今まで寂しい思いをさせていた分、オレが守る」 「兄ちゃん」 呂利にあらず(念押し。 1月12日 |