準利でオペラ座の怪人ダイジェスト




「利央、怪人の言うなりになるわけにはいかない」
「分かってるよ、何の準備もしてないんだし・・・でも、彼は怒るよ・・」

「利央、奴に何かされなかったか、酷い目にあってたんじゃないのか!」
「兄ちゃん、大丈夫・・・彼は、オレには優しいんだ・・・先生だから」
「怪人に先生も何もあるか!」
「兄ちゃん、駄目だよ。彼はこの劇場で起こること、話されることはみんな知ってるんだ」

「利央、君。ごめ、ね・・オレ・・・」
「何謝ってんだ、気にするなって。でも、舞台で何かおかしいと思ったら、曲の途中でも逃げろよ」
「う・・・うん、気を、つけ、る・・」

愚かな人間ども、オレの命令に背いたらどうなるか、見せてやろう。

「キャー!!!」
「うわああぁああ!」
「なっ・・!シャンデリアが!?」
「準サン・・・止めて・・」

「利央、ここを出よう」
「何言ってんの、兄ちゃん・・」
「異常だよ、ここは。怪人なんてものに怯えるなんて、おかしい」
「兄ちゃん、兄ちゃんも見ただろ?あのシャンデリア。彼はそんなことすら可能なんだ、誰を傷つけるのもためらったりしない。彼が欲しがってるのは、オレだよ。だから、オレは・・・」
「そんなことは関係ない、オレがお前を守ってやる。今まで寂しい思いをさせていた分、オレが守る」
「兄ちゃん」


呂利にあらず(念押し。


1月12日