準利で喜怒哀楽+α
+α
門限ギリギリまで遊んで、どうせ親も遅いしちょっとくらい過ぎてもばれないんだから帰りたくないと駄々をこねたら、何故か準サンをお持ち帰りしてしまった。
というか、準サンがオレをオレの家までお持ち帰りしたのか?でもなんかこれって、おかしいよな。
まあつまりは、オレの家でオレの部屋のオレのベッドで、準サンに頂かれてしまっているわけですが。
「ん・・っん、ん」
部活に支障が出ないようにって負担にならない格好を考えてくれてるのかもしれないけど、はっきり言ってこれは体位の問題じゃないと思う。だって準サン、あんた手加減する気ないでしょ!?
「い、た・・っい。準サン、ま、て・・っ」
いっつもこういうことをする時には、準サンはサドッ気があるような気がするけど、でも今日はなんか違う。何が違うか分からないけど、何かピリピリしてるような気がした。
「きもちーか?」
痛いって言ってるだろうと言い返そうとしたけど、興奮してる準サンの顔を見たらもうアウト。首を縦に振るしかない。
そしたら準サンは少し笑って、オレの耳朶を噛んできた。
「いくら好みでも、女じゃ無理だぞ」
「・・っ、は・・ぁ?」
ここでどうして、いきなり女の話しが出てくるんだ?全然分からない。
でも準サンはオレの腰を掴んで揺さぶりながら、首に強く吸い付いてくる。珍しい。いつも他人の目に付きそうな場所は、避ける人なのに。
「女は、突っ込めないからな」
そりゃまぁ、付いてるモンが付いてませんからね・・て、だから、何の話だよ。
「んの、話・・っ」
準サンにしがみついてた腕を少しだけ緩めて準サンの顔を見下ろすと、準サンは見られることが嫌なのか今度はオレの胸に舌を伸ばした。
「ふ・・っ」
くすぐったさに首をすくめたオレに、準サンのくぐもった声が届く。
「好みの女が、いたんだろ?」
「は?」
そんな話を準サンにした覚えは全く無くて、訳が分からない。いつの間にか揺れていた腰をちょっと落ち着かせて、何とか呼吸を整えながら首を傾げると、準サンも顔を上げた。
「昼飯の時、すげー美人見つけたんだろ?」
それが今日の昼の話だということはすぐに気付いて、オレは顔が熱くなった。
だってあの時準サンは和サンと話すのに夢中で、オレのことなんて頭から完全に抜けてたと思ったのに。なんであんな、完璧な独り言なんて聞こえてて覚えてるんだよ。しかも何、これって、ちょっとは気にしてんの?
「え、や、だって、準サンが、和サンとばっか喋ってっから・・ぁ!」
いきなり強く突き上げられて、声が跳ねた。それからは何を言っても準サンは聞いてくれなくて、オレは結局準サンが何を言いたかったのか分からなかった。
ただ、最後にしてくれたキスは物凄く優しくて気持ち良かった。
えー、軽く裏ですいません(笑。利→準に見せかけた利→←準で。はっきりと告白はなされていないようですが、することはしてるみたいです(爆。これでいて準サンは付き合ってる気満々だったら面白いなぁ(え。
8月31日