利央君についてのお話 「利央といえば?野球好きか?」 「和、そんな答えは誰も期待してないんだよ」 「誰がだ?」 「それは気にするな。ともかく、利央といえばお前と準太だろ?」 「そうかあ?」 「そうだろ。お前と準太とあいつで、何か家族みたいよ」 「ははっ、家族か。いいな」 「お前と準太が夫婦だから、さしずめ利央は馬鹿息子か?」 「誰が馬鹿息子だってェ?」 「おや、利央君」 「おや、じゃないよ慎吾サン。何であんたってオレをそうネタにすんの?」 「先輩に向かってあんたとは何だ」 「ってぇ!暴力反対!」 「そうだぞ、慎吾」 「準太の方がもっと殴ってるだろうが」 「準サンはいいの!特別なんだから!」 「何それ利央、お前ってマゾなの?いやん、怖ーい」 「準サンは一番だからいいの!」 「うわぁ・・・熱烈」 「そうか、利央は本当に準太が好きなんだなぁ」 「あ、でも和サンもちゃんと好きだよ?」 「それは嬉しいな」 「ちなみに何番目に?」 「えー、オレみんな一番好きだよー。ばあちゃんも兄ちゃんも、準サンも和サンもさぁ」 「俺が入ってないな?利央」 「慎吾サンはねぇ・・・」 「悩むな、こら」 「だって、慎吾サンて怖いし」 「あー?何が」 「何考えてっかわかんない」 「俺は、お前らをどうからかったら楽しいかしか、考えてないけど?」 「・・・・さいあく」 「慎吾、あんまり利央で遊ぶなよ」 「面白ェんだもん」 「準太が不機嫌になるだろ」 「あー、ホントだ。あっちであいつ、眉間に皺寄ってる」 利央は、慎吾に接するときには微妙に腰が引けてます。 とりあえず利央の名字が知りたくて堪らない今日この頃。 6月10日 |