子犬のワルツ







   五月に入ったある日の下校途中、水野竜也は佐藤成樹を後ろに乗せた自転車を漕いでいた。
「水野、悪いんやけどコンビニ寄ってって」
 それを思ったのは実は初めてではないけれど、頭上から独特のイントネーションを持った声が降ってきたと同時にふいに思ったことだった。
「聞いとる?」
 答える代わりに進行方向右手に見えるコンビニ向かってハンドルを切ると、突然のその行動に驚いたのか肩に置かれた手がぎゅ、と制服を掴むのが分かった。
 駐輪スペースには見慣れた校章入りシールを貼り付けてある自転車が並んでいて、水野もその列に漏れず駐輪して鍵を掛ける。外からでも同じ制服を着た生徒が数人店内に居るのが見え、このコンビニはウチの高校で保ってるんじゃないかと、若干失礼なことを考えつつ佐シゲに付いて自動ドアをくぐる。
「またコーラか?」
 巨大冷蔵庫の中で冷やされているペットボトルの列からコーラを取り出す手にぼそりと告げると、その手の持主は誤魔化すようににへ、と笑った。
「いい加減、骨溶けるぞ」
 何の因果か時たまシゲと帰る様になってからそう経っている訳ではないが、彼が黒い炭酸水を飲んでいるのを頻繁に目にしている水野は、自分自身炭酸を余り好まない方なのでどこが美味しいのか怪訝そうな視線をシゲに送る。
「そないに飲んでへんて」
「嘘だね、こないだの昼ん時も飲んでた」
 水野が何の気無しに言った言葉に、シゲは一瞬驚いた様に眼を見開いた。
 一瞬硬直した彼を尻目に、水野は事実だろというように鼻を鳴らしてさっさと出口に向かう。残されたシゲはやや呆気に取られながら、店員に小銭を渡してから店を出た。

 点灯し始めた外灯よりもまだ夕焼けの方が明るいという季節になってきたなと考えながら、いつも断るのを忘れてしまうビニール袋をガサガサ揺らしてシゲは水野の背中を追う。
 コンビニの裏にある小さな駐車場に回って壁に背を預けて、ビニール袋から購入品を取り出したシゲがペットボトルの栓を捻った。プシュ、と空気の抜ける音を立てた後、パキパキと鳴きながらプラスチック製の蓋が回る。
 家に帰ってから飲めばいいのにと水野が言ったのは、確か初めて一緒に帰った日だった。シゲは、自転車に揺られたら炭酸が抜けるから嫌だと答えた。だったら缶のコーラを買えばと言ったら、今度は残った分を家で飲むんだと返された。残ったコーラを家で飲むなら、それだって気が抜けてるだろうとやり返した水野に、一粒で二度美味しいとはこのことだと朗らかに笑ったシゲにほとほと呆れたのはついこの間だ。
 あの時は、水野がじゃんけんに勝ってシゲが自転車を漕いでいた。
 幼い頃は良く遊んだ仲とは言っても暫く疎遠だったせいだろう、水野は自分が放課後図書係の日に必ず一緒に帰ろうと誘いに来るようになったシゲとの二人きりの会話に、どこかギクシャクしたものを感じていた。
 シゲは放課後図書室に来て、大抵寝ている。偶にメールをしていたりもするが―ボタンを押す音というのは無音の室内には思いのほか響くので、その内注意しようと水野は考えている―、どちらにしろ本を読んでいるという情景にお目にかかったことはない。
 そして図書室の閉まる時間にノロノロと起きてきて、中身が入っているのかと疑いたくなるような軽い動作で指定鞄を肩に掛けてカウンターに近寄ってきて、笑うのだ。
『ごくろーさん、帰ろーや』
 まるでつい昨日までよくつるんで遊んでましたとでも言うような自然なその笑顔に、水野は相手が何を考えているのかさっぱり分からなくなる。
 何故こんなに自分に構う様になったのだろうという疑問もさることながら、その癖教室では殆ど話しかけてこないというのもどこか妙な感じだった。 
「よく見てんねんな」
 ゴクリと一口炭酸を嚥下したシゲが何の前置も無くそう切り出してきて、ややぼーっとして自分の爪先を眺めていた水野は言葉にならない返答だけを返した。
「あ?」
 視線を巡らせるととシゲはいつもの様に人懐こい笑みを浮かべて、コーラの蓋を閉めていた。
 水野が図書係を終えるのは他の部活動が終えるのと同じくらいで、家で夕食が用意されてる身としては余り寄り道はしたくないのが本音だ。けれど、シゲはいつもこんな風に途中で飲むのを止めるので、水野も寄り道を断り難い。
「俺が昼にコーラ飲んでるて、よう知ってるなぁて」
 見てた?とからかう様に笑うシゲに、水野は一瞬胃がせり上がる様な感覚を覚えた。しかしそれを悟られない様極力冷めた目つきをして、またビニール袋にコーラを戻す彼を見やる。
「あれだけ教室で騒いでりゃ、嫌でも耳と目に入る」
 変なところで几帳面だと思うが、使わないからといってその辺にビニール袋を捨てる非常識な奴らよりは余程マシだと思うその行動に、昔まだ仲が良かった頃の彼の母親の躾の厳しさを思い出して何だか可笑しかった。
 彼の母親は決して子供べったりの教育ママタイプではなくどちらかと言えば放任主義なところがあったが、道端にゴミを捨てるな食事時に肘を付くなお礼と謝罪はきちんと口にしなさい、そんな所には厳しかった。そして時にそれは水野にも及んで、当時の水野にとってはやや甘い自分の母親より余程恐いと思ったことすらあった。
「ありゃりゃ、そら悪かったなぁ」
 自分のつるんでいる友人達が騒がしい部類に十分入るとしっかり認識しているシゲは、コーラを鞄に突っ込んで軽く謝罪しながら、静かな空気を好むらしい水野はもしかしたら自分達を腹立たしく思っているのでは無いかと懸念した。
「別に」
 しかしそれは単なる杞憂であったらしく、水野は長く伸びた影を翻して駐輪場へと向かっていく。
 それを追いながら雲が綺麗に紫から群青に染まっていく空を見上げ、明日も天気になりそうだとシゲは笑みを浮かべた。

 自分が水野に出会った頃、水野は桐原竜也だった。
 互いの家の別れ道までほぼ無言で過ごしながら、シゲは眼下の茶色い髪を見下ろす。
 いつ彼が水野竜也になったのか、実は記憶が定かではない。ただ、小学校に上がった頃はまだ「桐原」で、中学を卒業する頃には「水野」という聞き慣れない名字に彼が返事をしていたという覚えはある。
 そして、いつの間にか彼の家は自分が記憶していた家では無くなっていた事をこの間初めて一緒に帰った日に知り、名字が変わったことも結局はどうやらそういうことなのだろうと推察して、素直に驚いた。シゲの記憶の中では、桐原家というのはやや父親が厳格そうではあったが、それを差し引いてもまさに平和で理想的な家庭だったのだから。
「全く、人生何が起きるか分からんなぁ」
 しかし、水野家が自分の住むマンションと同じ方向であったことには感謝したい。でなければ、こうして共に帰る事もままならなかっただろう。
「何が?」
 車道と歩道を分ける側溝の段差に、水野の声が揺れる。
「んー?別に」
 立っている分不安定に揺れた身体で上手くバランスを取りながら答えると、水野からはふぅんと気の無い返事が返ってきた。
「なあ、水野」
 今一呼び慣れない名前を呼ぶと、水野からは呻き声とも返事とも取れない声が漏れ聞こえる。いつものやや上りになっている坂に来たのだと気付いたシゲは、何でもないと言い足してわざと腰を落として体重をかけてみたりした。
「てめぇ、ふざけんな」
 若干後輪が重たくなったのが分かったのか、水野が低い声音で呻いた後に大袈裟に自転車を揺らしながら立ち上がりかける。
「おわっ」
 大きく揺れた自転車にバランスを崩しかけて、シゲは慌てて水野の肩に指を食い込ませた。水野は食い込む指の痛み眉をしかめながらも、座り直して弾んだ息で笑った。
「ざまぁ見やがれ」
「なんてこと言うんや、お前。落ちるかと思ったわ」
 元の体勢に落ち着いて顔を上げれば、もう坂を上りきるところだった。
 そして、坂を上ればすぐに別れ道だ。水野が放課後図書室に居る日は必ず自転車を置いてバスで登校するシゲなので、そこからは歩きだなとすっかり慣れてきた下校スタイルに少し笑った。
 恋人同士ではあるまいし、何故一緒に帰るのにわざわざ二人乗りをしようと思ったのか。
 並走では中々話しにくいと思ったからだった様な気もするが、ただ触れたかったのかもしれないと水野の肩に置いた自分の手を夕闇が包みかけているのを見た。
 自分はホモではない、と思う。けれど、水野に近付きたいとも、思う。
「じゃあな」
「おー、また明日」
 これが懐かしさからくる慕情なのか、それとも何か新しい感情なのか判断が付かないまま、今日もシゲは水野の自転車から降りて歩き出す。
 数メートル歩いたところで振り返ると、黒い学生服に包まれた背中がただ真っ直ぐに遠ざかっていた。


   いつもの昼休み、水野がいつもの様に弁当を広げたところで友達がジュースを買って来ると言って席を立った。
 購買にパンを買いに行く者や教室外で食べようと移動していく者が慌しく右往左往する中で、そのまま先に食べ始めてしまっていいものかどうか水野が迷っていた時、見計らった様にシゲが声を掛けてきた。
「一緒に食べよ」
 パンの袋とコーラではないジュースを持ったシゲを見上げて、水野は思い切り怪訝そうに眉をしかめた。
「は?俺笠井待ってんだけど・・っ」
「ええやん、付き合ってや」
 しかし水野が断るのにも関わらずシゲはその腕を引いて椅子から立ち上がらせ、そのまま教室の扉をくぐる。
「おい!」
 冗談じゃないと腕を振り払おうとする水野には一向に構わず、シゲは半ば彼を引きずるようにして廊下に出た。
「どこ行くんだよ!」
 左右上下に振った挙句捻ってみたりしても解けないシゲの手に、注目を浴びるのも本意では無いと判断した水野は深く嘆息して諦めた。午後に教室に戻ったら笠井にはこいつから謝らせようと決意して、連れて行かれる先を窺うように首を伸ばす。
 向かっている先には、階段が一つしかない筈だった。端のクラスを越えた廊下には人気が無くなって、普段はまるで忘れ去られたような空間になっている場所にポツンとある階段は、屋上に繋がっている。
「屋上か?鍵は?」
 水野が諦めたのが伝わったのか腕を離してくれたシゲは、躊躇無く屋上への階段を上っていく。前に行く背中に水野がそう問うと、シゲはニッと笑って前髪を止めていたヘアピンを外した。
 彼がヘアピンだの可愛らしい髪ゴムなどをしているのは大して珍しい光景ではなかったが、さすがにそのピンで鍵を造作も無く開ける姿というのは珍しい。
「いいのかよ」
 ドアノブの前にしゃがみこんだシゲの指先で、大した抵抗も無くあっさりとヘアピンに降伏した屋上への鍵は、二人の侵入を難なく許す。
「別に自殺するわけやあらへんし」
 そのまま光差す屋上に出て、気持ち良さそうに背筋を伸ばすシゲの姿に一瞬眩しそうに目を眇めて、水野もまたそれもそうかと納得して足を踏み出した。
 空は青く、入道雲を浮かべていた。風は暖かくなってきていて、この間のゴールデンウィークにこの位晴れててくれれば良かったのにと、雨続きだった連休を思い出して水野はほんの少し残念に思った。
 しかし、フェンスに寄りかかるのは不安だとフェンス越しの風景を楽しむように広げた弁当は、何時にも増して美味い気がした。
「気持ちいいな」
 食べ終えた水野が、柔らかな髪を煽る風に目を細めて微笑んだ。
 それを見たシゲも、飲みかけのジュースのパックを膨らませながら頬に笑みを刻む。
「せやろ?いっつもここで飯食ってんねん。たまにサルらもいるけど。な、今度からここで食お」
「・・・は?」
 話の飛躍についていけなくて思わずキョトンと水野がシゲを見返すと、彼は水野より僅かに身長の勝る身体を心持ち縮めて、ジュースのストローを唇で噛んでブラブラさせながら窺うような視線を向けていた。
「やって、もっと色々話したいやんか・・・」
 共に帰る回数は増えても、それはほんの数十分だ。その間にコンビニに寄ったりしてはいるけれど、さほど会話を交わしているとは言えない。その上折角また仲良くなれそうだというのに、水野が中々自分に打ち解けて話してくれていないことはシゲには分かっていた。
 自分は、水野と話していて楽しいと思う。いつもの友人達の様に馬鹿騒ぎはしないけれど、何だかんだと言いながら水野はどんな話題にも取り合えず受け答えしてくれる。それが余りにも下品だったりすると、蹴りが飛んでくることもあったが。
 昔よりは擦れたし捻たし男らしくなったとは思うけれど、やはりどこか本質的なところは変わって無いのか、シゲは水野と行動するのが楽しかった。
 今までは、優等生として見られている水野に自分のような不真面目と判断されている人間が親しげにするのも悪いかと思っていたのだが、どうやら水野をそう見ているのは周囲だけらしく、彼自身は全く気にも留めていないらしいと気付いたので、それなら校内でもつるんでみたいと思ったのだ。
「話したいって、お前」
 そんな、合コンで知り合った兄ちゃんと姉ちゃんじゃないんだからと、行った事も無いものに例えてみながら、水野は思わず呆れた声音で呟いた。
 すると、シゲはまた歯形を付けたストローを口から外し、駄目?と首を傾げた。
 年齢的にはもう高校三年になる男子のそんな仕草など可愛い筈も無かったが、その瞳はまるで縋るようで、水野は思わず噴出した。
「何やねん」
 途端に不機嫌そうに眉をしかめるシゲに、水野は軽く謝罪してから、だってさ・・と口に笑みを浮かべたまま答えた。
「お前、その顔ウチの犬みてぇ」
 ちょっと首を傾げてこちらを窺うように見てうるところなんてそっくりだ、と水野が笑うと、シゲは眉間の皺を引っ込めた。
「犬なんて飼ってたっけ?」
 遊びに行ったことのある家は確かに犬が飼えそうな位十分広かったような気がするけれど、自分はそんな存在に会ったことは無かった筈だ。
 かつてはよく遊びに行った桐原家を思い浮かべながら首を傾げるシゲに、水野は空になった弁当を丁寧にナプキンで包む。
「うん、小学校卒業祝いに、飼ってもらった。レトリバーでさ、金色なとこもおんなじだ」
 シゲの風に煽られる肩まで伸ばした金髪に、愛犬の毛並みを思い出した水野が思わずその頭に指を差し入れると、シゲはくすぐったそうに肩を揺らした。
 穏やかな風がシゲと二人になる時はどこか張り詰めていた水野の態度を和らげたのか、他の誰かが同じ事をしてくれば子ども扱いするなと腹立たしく思ったかもしれないその接触に、シゲはただ嬉しいとしか感じなかった。
 しかし、彼が犬を飼っていたことを今の今まで知らなかったというのはやや悔しい。何度も一緒に帰っているのに、そんな話が出たことは一度も無い。やはり、下校を共にするだけでは不十分なのだろうとシゲは結論付けた。
「えー、知らへんかったー・・。やっぱ五六年て長いなー、やっぱここで昼食お。そんでもっと色々話そ、付き合い無かった分。もしあれやったら、笠井も連れて来ればええやん」
 そう言って向けられる視線が散歩を強請る愛犬と同じ色をしていて、水野は知らず上機嫌になった。
 今までは、シゲが何の意図を持って自分に話しかけてくるのか分からなくて困惑していたが、こんな風に強請るように頼まれればそんなことはどうでもいいことの様な気がしてくるのは、やはり彼がどこか愛犬に似ているからだ。
 そして、水野は結局その髪から指を引き抜かず、仕方無いなと笑う。
「そうだな、いいかも。気持ちいいし」
 するとその言葉にシゲは嬉しそうに破顔して、
「よっしゃ、約束な!」
 とはしゃいだので、水野は図書委員の仕事って昼休みもあるんだけどな・・とはちょっと言い出しにくくなってしまった。
 毎日では無いから問題無いとは思うが、まず早速明日がその当番の日だということを思い出した水野は、さすがに約束した翌日から断るのも悪い気がすると、まるで幼かった頃の記憶そのままの表情で喜ぶシゲに、仕方無いかと胸中で一人ごちる。
(誰かに代わって貰おうかな)
 心当たりを何人か思い浮かべながら、俺って何て友達甲斐のある奴なんだろうと苦笑している水野に対して、ひとしきり喜んだシゲはついでに思い出したと声高に叫んだ。
「そーや、今度からお前、たつぼんな」
「・・・・・・・・・・は!?」
 いきなり聞いたことも無い単語が飛び出して、それが恐らく自分のあだ名を指すのだろうと理解するのに水野は数秒かかった。
「水野、て何や他人行儀やんか」
「いや、他人だから」
 理解した途端、そんなセンス皆無のあだ名で呼ばれて堪るかとばかりに切り替えした水野に、シゲはあっけらかんと笑う。
「可愛らしーやん」
 決定決定と一人盛り上がるシゲに、水野は冗談じゃないと肩を怒らせた。
「ふざけんな!そんな呼び方したら、ぜってぇ返事しねぇからな!」
 手元にあったのは空の弁当箱だけだったので、さすがに壊したりしたら母親に悪くて投げつけるわけにはいかず、仕方なく水野はシゲが手放していた紙パックを思い切り投げつけた。
 シゲは、それを片手で受け止めながら尚も笑っていた。
 水野が優しい性格をしているのは、自分はよく知っている。今は分かりにくくなってしまった節があるけれど昔はもっと素直に優しい子供だったし、一緒に帰ってる中でそれは変わって無いと分かっている。
 だから、きっとしつこくしつこく呼び続ければ、水野はその内それを許容してくれるようになるだろうとシゲは確信していた。
「えーやんか、たつぼんv」
 昨日一晩考えて思いついたあだ名なのだ、これは定着してもらわなければ困る。
「よくねぇ!既に呼んでんじゃねぇよ!」
 自分が水野を呼ぶときの、自分だけの呼び方として。
「うはは、たつぼん食べた後にいきなり運動したら、横っ腹痛くなんでー」
「やかましい!」
 半ば本気で繰り出される左足を両手で受けながら、シゲは楽しげに笑う。
 『優等生水野竜也』のことを”たつぼん”なんて我ながらふざけてると思うあだ名で呼ぶ人間なんて、そういないだろう。
 水野が早くそれに慣れてしまえばいいと願いながら蹴りを避けるシゲの笑い声と、本気でそんな名前を定着させられて堪るかと怒鳴る水野の声が、晴れた五月の空にこだましていた。









  文章グズグズだ・・・。直しようも無い位にグズグズですいません・・・。
 ぎゃーー!リハビリ、リハビリーー!!!