幸せの還る場所。(in the cheap bar)裏話







 【あらすじについて】


   最初のネタ帳には、大したことは書いていない様子。
 ただ、小さな町でシゲと竜也が出会って惹かれてく話を書く気だった模様。何に影響されて思いついたのか分からない(そんなんばっか・・。脳細胞は死滅の一途。
 竜也が屋根の上でヴァイオリンを弾くシーンが書きたかったのだけは覚えてますが、それも屋根の上でなく窓辺になってるし。
 最初に浮かんだタイトルは『屋根の上のヴァイオリン弾き』でしたねー。
 パクリじゃん(ミュージカルにそんなのがあった筈・・。
 タイトル決まるまで、大分悩みましたような気がします(うろ覚え。

 翼の領地奪回話が入ったお陰で、異常に長い話になったことだけは確かです。あんなに(足りない脳みそで考えたにしては)込み入った話じゃなかった・・。
 下手すると翼メインでシゲと竜也が刺身のツマになりそうで、七話辺りで本気で焦りました。その後出来るだけ翼目線を控えるようにはしましたが。




   【登場人物】


〈シゲ〉

 全然違う設定になってるんだな、これが。以下そのままメモを引用。
 『町のゴロツキ。賭け事で食ってる。実はさる旧家の隠し子だが、本人はその家に入る気無し』
 ”さる”て何!?絵を描くなんてことはひとっことも書いてないよっ。しかも賭け事は、書いてみれば柾輝の担当になったしね。
 あれだな、竜也が屋根でヴァイオリンを弾くシーンを入れたくて、だったらそれをシゲが描くとかどーよとか思ったんだな。多分。そこからキャラ変換かな。
 竜也は屋根の上では弾かないし、それをシゲが描いてもいないんだけど(死。
 『幸せの還る場所』では全く触れてないし上のとは変わったけど、シゲの実家の設定はあります。でもそれは裏話の裏なので、内緒v完全に表に出る事は無い!と決めたら、ここに付け足そうかな(卑怯。

  〈竜也〉

 これも微妙に・・。以下引用。
 『有名ヴァイオリニストの息子だが、音楽界に耐えられず家出。場末の酒場でピアノ弾きをしている』
 ”音楽界”に笑いました。もうプロだったのか?それにしても耐えられず、て、靴に画鋲でも入れられたのかしらん。
 基本は変わってないですね、ヴァイオリン弾きが「酒場でピアノ弾き(仮)」になってる辺り。
 さすがに一応主人公だった(多分)だけあって、書き残ってることは余り無いかと・・。ホームズとはどこで知り合ったのかは、私も知らない(笑。
 あ、でも水野の母以外が出せなかったのが残念です。叔母様方も実家に居たんです。朝早くて起きてなかっただけで。

〈翼&柾輝〉

 いきなり引用。翼、柾輝の順で。
 『シゲの飼い猫。茶色い長毛種で、背中には二箇所羽のように逆立つ毛がある。小柄なくせに縄張りのボス的存在。喧嘩っ早い。短い尻尾』
 『竜也の飼い猫。黒の短毛種で長い尾は途中で千切れている。特に群れるようなこともなく、昼行灯な野良に近い生活』
 わははははは。色々ツッコみたいね!
 猫だったんですよー。この人たち最初。そーだ、思い出した。本来この話、”101匹○んちゃんの猫バージョン”とか思ってたんだ。猫がシゲと竜也の二人を出会わせる、みたいなね(独創性の無い・・。
 それにしても、主役より設定細かくないか?(笑。
 昼行灯な猫って嫌だなぁ・・・。
 まぁ、転じて転じて陰謀巡らす前領主の息子とその御付、みたいに落ち着いたんですがね。どこをどう転じてそうなったのか、通った道が分からない。

〈将&功〉

 腹黒さが今一出なかったな。残念。二人とも、腹黒い人希望だったんだけど(笑)。
 彼らは『幸せの還る場所』として話が確立した時には既にいらっしゃいました。シゲのライバルとして黒祭を用意してたんですが、話が思っていた以上に翼の方にスポットが寄り気味になったので、あまりシゲと対決する機会がなかったのが残念。
 功はただ良いお兄ちゃんに。最後の方でシゲにホストを唆したりとかいうネタもあったんですが、展開が変わるので却下でした。
 シゲと竜也が町に戻って来てからが、シゲと風祭の対決になるかと。

〈かえるの池〉

 須釜も圭介もいない筈だったんだけど。何回かは確実に出てくる場所だなーと思うと、誰か当て嵌めた方がいいのかなと思ってのキャスト。
 胡散臭い酒場の主人には、彼しかいないと思いました。さとるの影響も有るんだけどさ、多分。
 ちなみに須釜は後にきちんと背景が出来まして、金持ちの息子で天才で、翼が卒業した学校の生徒だったんだけど、中退してるという人になった。そんな彼は翼の母校では伝説的人物として語り継がれています(笑。
 そんで伝説の当人は家を出てふらふらしてたら酒場がやりたくなって、開いてみたという。
 だから年齢は、原作に大体沿ってる他の人と比べてやや上げてました。出てなかったけど、20代だったんです。

 圭介は余り決めてない。実家とかどうなってんだ。須釜と暮らしてるんじゃないかと勝手に思ってましたけど。でも、デキてないです。須釜が虎視眈々と狙い中て感じで。
 弁護士にはなれるのかどうなのか。

 ち、な、み、に。かんなりどうでもいいですが、『かえるの池』は、そのまま須釜を表してるんですよー。スガマ=ガマ=蛙で、『かえるの池』=『須釜の家』みたいなね!
 おお、これこそ裏話!(笑。

〈画廊の主人〉

 実は私の中では松下コーチでした。イメージだけで、絶対松下!とか思わなかったので名前は出さなかったですけど。風貌を描いたのも最初だけだしね(いいのか、それは。
 ヘビースモーカーな辺りだけですかね、強調したかったのは。
 その内警察とかの立ち入り検査とかされて、どっかに逃亡しそう。

〈武蔵野森〉

 何で出てきたのかさっぱりです・・・。
 多分、翼の役柄を変えて領地奪回とかいう話を入れたくなって、でもどっかで竜也とも繋がってくれないと話に入らない!とか考えてのことだった、のかなぁ。
 竜也のキャラを逃亡中の武蔵野森生にしたのが先か、翼の陰謀話を入れようとしたのが先か今一覚えてませんが。
 本当は笠井も書きたかった。渋沢がコントラバスで藤代がビオラで、笠井がチェロで三上がヴァイオリンでカルテットとかも考えてたんですが。
 本編に何ら関係ないしキャラが固まらなかったので、笠井くんは去りました・・。
 桐原さんは、教師としてどうかと思います。本来はもう少し公平な教師だとは思うんですがぁ・・。




  【その後】



〈シゲ&竜也〉

 旅に出る予定が。道端で演奏したり絵を描いたりして、各地を転々としたりね。でもいつかは町に戻ってきます。
 『幸せの還る場所』はシゲと竜也の話だったので、彼らの話は終わり。取り合えず幸せになりました、これからも山あり谷ありで、でも幸せでしょう。
 そんな感じ。
 あーでも、シゲの実家の話とかちょっと書きたいね。絶対もめるね、この二人。
 絶対長くなるけど(苦悩。

〈翼&柾輝〉

 柾輝さんは、またただの賭博師に戻るんですかねぇ。ちょっと決めかねてます。だって翼が領主になったら、当然跡取り作らないといけないでしょ?そしたら、何か酷くない?(笑。
 柾輝の過去とか翼との出会いとか、書きたいけどなぁ。柾輝の生い立ちも結構細かく決まってます。父親は野垂れ死にとか、手品師に弟子入りしてた時期があるとか、放浪癖で出奔とか(出奔て。
 それを交えて、翼の領主就任後の悶着とか書きたいなぁ。
 でもそれは何話になるんだ?(怖。

〈将&功)

 日々シゲの邪魔をするでしょう。ええ、それだけで。(笑。
 偶に功と一緒にシゲがホストやったり、功の上司に唆されて竜也が女装しちゃったりとか面白いかな。

〈須釜&圭介〉
 その後だけというより、出会い辺りを交えて書きたい気もするな。一話か前後編で短めにいけないかな。翼と須釜の出会いとかもね。
 『幸せの還る場所』では、脇役故に書けなかった須釜の壊れた精神構造を書いてみたい。この人は壊れているとさとるのお墨付きですから。
 そしてそれに対抗(?)する常識人圭介。
 いいね!(何が。 



    【総合】


 そんな感じで、つまりまだまだネタはあるんだよ、どうしようもないね・・・。
 書けるかどうかはまた別問題だから、余計にどうしようもない。そういう話。
 いっつも脇を考えすぎるから、こういうことになるんだよ。サイドにちょろっとしか出てこないくせに、異常に設定はある。
 まぁ、どうせちょろっとでも出てくるのなら、実態も無くふわふわとした影で出てくるよりは、しっかり実態があってその影が画面内(話の中)に伸びてくる、て方がちゃんと存在感が出せるかなというこだわりがあるからなんですけれどもね。

 ともかく、これで全てです。「幸せの還る場所」。
 ここまで辿り着いてくださって、有難うございました!!とまそんは次に向かって走り出します、目隠ししながら (どこへ行く。


注:「幸せの還る場所」の続編及び番外(シゲと柾輝と翼の過去など)は、「幸せ補完計画」というオフ本で書かせていただきました。それで完全にこのシリーズは終了しました、ご購入いただきました方、ありがとうございました。尚、現在通販は行なっておりません。