Six Level Sex   Lv.3







「たつぼん、今日たつぼん家行ってええ?」
 部活後、竜也が日誌を書いているのを脇で眺めながら、シゲは机にだらしなく 上半 身を投げ出している。
「嫌だ」
 水野は、それをちらりと少々咎める様な視線で見やると、簡潔にそう返した。
「なんで〜」
 シゲが不満そうに唇を尖らせるが、今度は水野は日誌から顔を上げなかった。
「試合近いから」
 理由として成り立っていないような返答だったが、シゲにはきちんと水野の本 音を 聞き取ることができる。今の言葉の真意も当然理解した上で、シゲはそこを突付 いて やりたくなる。
「何、ヤル気だったん?たつぼんの助平」
「・・っな!」
 水野は途端に頬を染めて日誌から顔を上げる。毎度毎度お決まりのその反応に 、シ ゲはやや呆れ気味の笑いを胸中で浮かべた。そして水野はこれまたいつも通り、 すぐ に視線を落とす。そこにシゲは机に投げ出した上半身を滑らせて、水野を下から 覗き 込む。
「したかったん?確かに最近ご無沙汰やね」
「ばかっ!一言もそんなこと言ってない!」
「またまた〜。たつぼんて意外にヤリたがりな癖にv」
 シゲは日誌の上に肘を乗せて、水野がそれを閉じて逃げてしまえない様にする 。そ して水野が耳朶まで赤くなったのは、羞恥のせいだけではなかった。シゲを睨み 付け て、それでも誰かに聞こえたりしないように声はやや低くして、
「変なこと言うな!てめぇからいっつも仕掛けてくる癖に!」
 けれどシゲの声のトーンは変わらない。
「俺はただ、たつぼんがモノ欲しそうな顔しとるから・・・」
「誰がだっ」
 水野は思わず思い切り叫んだ。すぐにしまったと思ったが、シゲはなんら頓着 しな い。
「え〜、しとるってー。ていうか、お前ほんまずるいよな」
 突然話が飛んで、水野はそのスピードに乗り切れずに一瞬怒りを忘れきょとん とし た。
 シゲは相変わらず水野を見上げたままで、上目遣いに訴えてくる。
「せやかて、いっっっっもたつぼんてマグロやん。俺があーんなコトとか、こー んな コトとか精一杯してやっとるのに。あっこまでヤらせといて、自分は『お前が勝 手に ヤりたがるんだ』やって?卑怯くさ〜」
 水野の脳裏には、シゲが『あーんな』とか『こーんな』とか言う度に、次々と 今ま で経験した行為の数々が浮かんできて、今度こそ羞恥のみで赤面した。
「マグロ・・・・て・・・・・・」
 反論したかったが、こればかりは無理。水野は確かにこれまで何度かあった行 為の 中で、シゲに何かしてやった記憶が無いのだ。
 シゲは何か言い返したがっている水野ににんまりと笑った。
「試してみる?」
 水野はその人の悪い笑みに、良い予感などはこれっぽっちも抱けなかったが、 何気 に強い好奇心に負けてつい聞き返してしまう。
「何を・・・?」
「御奉仕。うまく出来て、さらにたつぼんが欲しがらんかったら、さっきの台詞 撤回 したる」
 その提案のどの辺に水野の利益があるのか今一分かりかねたが、水野はシゲの 「まぁどうせ無理やろうけど」と続いた言葉に、つい触発されてしまった。
「その言葉、忘れるなよ」
 水野竜也、強い好奇心と負けん気の強さは良いが、そこに学習能力も加えない とい けないことに、彼はいつ気付くのか・・・。
 そしてシゲが机から身体を起こし、
「じゃ、やろか」
 そう言ったときになって、水野はやっと自分の発言の問題点に気付いた。
「ここで?」
 狼狽振りを隠そうともしない水野がおかしかったが、シゲはさっさと椅子を引 き、 自分の前にスペースを作って水野を手招きした。
「やって、たつぼん家人居るやろ?寺かておんなしや。せやったら、ここの方が 安全 やで。こんな時間になったらもう誰も来ぃへんって」
 水野はそれでも眉間のしわを深くしたが、再度シゲに促されると、諦めたよう にお ずおずとシゲの前に跪いた。
「鍵かけたっけ・・」
 確認しようと立ち上がりかける水野の手を、シゲは引き戻す。
「たつぼんと二人になるときは、いっつもかけてんで」
「お前・・・」
 何か言ってやりたかったが、シゲがしつこく急かすので、水野は軽く嘆息する だけ に止めることにした。

 蛍光灯が点けられた明るい中でシゲの両足の間に跪き、学生服のズボンのジッ パー を下げ、シゲのモノを自ら引き出す。その行為に、水野は異常な興奮を感じない わけ にはいかなかった。
しかしシゲとの約束もある手前、そんなことは気付かれまいと、水野は顔を上げ るこ となくそれを両手で包み込むようにして軽く握る。頭の片隅で、まだ成長してい ない シゲのモノを目にするのは初めてかもしれないとか、どうでもいいようなことが つい 浮かんでしまったりもする。
その体制のまま固まった様に動かない水野に、シゲが頭上で苦笑するのが分かる 。そ してシゲは水野の頭に片手を乗せた。
「舐めてみ。そやね、おっきい飴玉舐めるみたいに」
 水野は言われた通りに、おそるおそるではあるがシゲのソレに舌を這わせてみ る。
「ん・・・。そ、もっと乱暴でもええよ」
 水野の舌がシゲ自身を余すところ無く舐め始める。水野としては、どこが良い のか 分からなかったので、単にそうしただけだったのだが、シゲが口内で確実に成長 して いくのが分かった。
「ちょお、咥えて・・・」
 シゲの息が深く吐き出されるようになってくると、水野の頭に少々の意地が芽 生え てくる。
(絶対今日は俺がイかせてやる・・!)
 そう開き直ってしまえば、男のモノを愛撫することにも何のこだわりも無くな って くる。水野はただシゲの指示に従って、懸命に手と舌を動かした。
「唇で扱いて・・・。そお・・っ、ええよ・・・。そんで、それで締めてみ・・ 。 あぁ、ええわ・・・」
 シゲの乱れ始めた呼吸が水野の背筋を震わせる。首筋を撫でる冷たい指の感触 が、 どんどん熱を帯びていくシゲ自身と対照的だった。
 首筋を撫で上げてやる度に、ぴくぴくと反応する水野。シゲは、水野に自分の モノ を咥えさせることが、これ程までに興奮するものだとは思わなかった。
 形良い眉をひそめ、柔らかな髪をサラサラと揺らしながら、目の淵を興奮の色 に染 めて、シゲのオスにその赤い舌を絡める水野。初めてであることでまだ拙い技巧 であ るにも関わらず、視覚から入ってくるその淫らな光景にこそ、シゲは性急に達し てし まいそうで、衝動を必死で抑え込む。
「そや・・っ、ソコっ。血管の上・・むちゃくちゃ気持ちええねん。分かるやろ ?」

「ん・・むぅ・・」
 シゲがさらに反応した場所を、水野は丹念に愛撫した。
「でな・・たつぼん・・・。もっと奥まで咥えてみて。吐き気するギリギリまで ・・ ・。ほんで、俺の名前呼んで?」
 水野は言われるままに口を開きなおして、シゲを深くまで咥え込んだ。そして 息苦 しさを感じながらも、シゲの名を呟く。
「ひえ・・・」
 当然、まともな言葉になどなっていなかったが、その喉の振動はシゲを悦ばせ た。
「・・っく!」
 シゲは思わず眉根を寄せる。それに幾分得意になった水野は、今教えられたこ とを 自分なりに混ぜてみながら、シゲを限界まで追い詰めようと必死になる。
「はぁ・・っ、あ、う・・。ん、ええ・・よ、た・・つ・・っ!」
「んぅ・・っうっ・・ふ・・ぅっう」
 水野の首を撫でていたシゲの指が髪に絡められ、シゲの限界が近づいて来たこ とを 悟ると、水野は先を咥え直し、指でシゲの竿の部分を扱き上げるスピードを速め る。

「・っイく・・!」
 ほぼ同時にシゲが水野から己自身を引き抜いて、水野は顔にシゲの白濁した欲 望を かけられた。
「・・・ふ」
 顎を伝う生温かい感触にも不思議と嫌悪は無く、水野は恍惚とした表情でそれ を拭 う。そしてその指を舌に乗せてみると、青臭くて苦い味がした。
そんな水野の無意識の痴態にシゲは満足げに笑みを浮かべ、また暴れだしそうな 自身 を何とかズボンに収め、そして、靴の先で跪く水野の股間を押しやった。
「あ・・っ」  水野は短く叫んで、我に返ったように真っ赤になった。
そこがもうすっかり反応しきっていることは隠しようも無く、シゲはそこを軽く 押し てやりながら、方頬だけを吊り上げる笑みを浮かべた。
「どないする?イかせてくれたんはええけど、何や撤回しずらいな〜。な?」
 台詞の合間にもシゲは水野のそこをグリグリと刺激し続け、水野は浅く息を吐 いて 上がりそうになる声を抑えることで必死だった。
「んっん・・・!」
「我慢する?」
 無邪気さの欠片も無い低く掠れた声音に、水野はこう答えるしかない。
「くそ・・・」
「素直でええね。ほら、立って。そんで机に座って」
 水野がそっと視線を上げると、心なしか肩が揺れているようなシゲと目が合う 。水 野は唇を噛み締めると、背に腹は変えられないとばかりに、言われた通りに机に 腰掛 けた。
 シゲは椅子ごと近づいてきて、まずティッシュを取って、シゲの放ったモノで 汚れ た水野の顔を拭いてくれた。そして開きっぱなしになっていた日誌を閉じる。水 野は それを見て現実に立ち返りそうになったが、シゲがすぐに水野を刺激してきて、 そん なことはすぐに頭から消え去った。
「腰上げて」
 シゲの言いなりに、水野は腰を浮かせる。シゲは器用に水野のズボンと下着を 引き 下げた。そして慣れきったことのようにして、水野自身にを舐め上げた。
「んっ・・・」
 片手で竿を支え舌で敏感な先をくすぐりながら、シゲは空いた手で水野の足を 机に 上げさせた。すぐに水野はその足を下ろそうとするが、視線だけを上げたシゲに 見せ 付けられるように舌で愛撫され、目だけでいやに官能的に微笑まれて、そんな抵 抗な どたやすく封じられてしまった。
「・・・っ」
 漏れる声が嫌で唇を噛み締めると、普段なら声を上げろと怒るシゲが、さすが に場 所を考慮してなのか、水野のシャツの裾を口元に持って来た。水野も、腕で上体 を支 えていなければ倒れ込みそうだったので、そのシャツを大人しく口に含んだ。
 そうして大方の心配事をクリアしたシゲは、先ほどの水野のたどたどしい愛撫 など 足元にも及ばない、理性を燃やし尽くすほどの官能を水野に与えてくれた。
「ん・・っん・・っ、んん・・ふっ。ん!」
 そして水野も、無意識ではあったが、喘ぐ際に首を大きく反らしたお陰で、充 血し て赤く立ち上った胸の突起をシゲに向かって晒すことになり、それは十分シゲの 理性 を灰にした。
 そしてシゲは水野の目から涙が零れたのを見て取ると、水野の腰を強く引き寄 せ た。
「んんんーっっ!」
 水野は大きく首を振って、足を閉じようとした。しかしシゲはお構いなしに、 水野 自身からさらに奥へと指を辿らせる。
「ふ・・っ」
 その蕾に、水野の先走りを塗り込むようにしてシゲは指を埋めていく。そのま ま 徐々に指を増やしていくと、水野はさらに喉を反らせ、自らねだるように腰を浮 かせ てきた。
「ええ?」
 シゲは囁くように尋ねながら水野自身から唇を放して、指で開かれた蕾の中に 舌を 差し込む。
「んぁっぅ」
ぬるりとした弾力のある肉の感触に、水野は思わずシャツを口から吐き出して嬌 声を 上げた。
「ああっう!やっ・・、やっ、シゲ・・・」
襞をめくり上げるようにして出し入れされる舌に、水野は悲鳴のような喘ぎを漏 ら す。
「ええ?」
 同じ言葉を囁かれ、その吐息にさえ水野は腰を揺らさずにはいられなくなって い た。だから、つい口をついて出るのは、
「いいっ・・」
 その言葉とワン・トーン高くなった声に、再びシゲも感じてくる。  散々蹂躙した場所を開放すると、シゲは珍しく困ったような表情で水野を見上 げ た。
「どないしよ。俺もまた勃ってきてもうたわ。これじゃ、堂々巡りやな」
 苦笑するシゲを見下ろして、その情けない表情に水野は、頬に涙の筋を残した まま 微笑んだ。
「じゃ・・・一緒にイこ・・・・・」
 その無垢な笑みが、余計に艶やかだった。
 シゲは水野の答えににんまりと笑うと、椅子を立ち、壁に向かって歩き出す。 水野 が怪訝そうに眺めていると、シゲは窓のすぐ脇の床に腰を下ろした。そして。
「椅子やったら音派手やし、ここなら窓から覗かれる心配もないし、ドアには鍵 かっ てあるし、最適やろ」
「何が・・・」
 水野も机から降りて、足に引っかかっていたズボンを床に捨て落とす。
「たつぼんが俺に乗るんに」
 水野はシゲの方へ向けようとした足を止める。シゲは丁寧にも繰り返してくれ た。

「やって、たつぼんが御奉仕してくれる約束やん。せやから、たつぼんが、俺に 、 乗って」
 水野は、短いTシャツを羽織っただけの、情けなくもある格好で固まった。所在 無 さげにシャツの端で前を隠そうとする水野。
「でも・・・・」
 渋り始める水野だったが、自身は結局達せていないので今だ張り詰めたままだ し、 今中途半端に刺激された奥は疼いているし、何より次に発せられたシゲの言葉に 、水 野が抗える筈も無かった。
 シゲは片手を差し伸べて、一言だけ告げた。
「おいで」
 水野のつま先から背中まで、何かが走った。水野はそっとシゲに近づくと、シ ゲの 両足を跨ぎ、肩に手を乗せてシゲを見下ろす。シゲが笑いながら、もう一度張り 詰め たモノを引き出すのが見えた。
「ゆっくりでええよ・・」
「ん・・・」
 水野は片手でシゲのモノを支え、ゆっくりとそこに腰を下ろしていく。
「んぅ・・っ」
 狭い入り口を広げられる圧迫感に、水野は思わず動きを止めた。シゲが噛み締 めて 震える唇に、首を伸ばして口付ける。ちゅ、ちゅ、と軽い音を立てて繰り返され る口 付けに、水野は徐々に唇を開き、浅く息を吐き出しながら腰を進めていく。
「ん・・・ん・・っぁ・・」
 割り開かれるのとは違い、自らその圧迫感に向かっていくのが思った以上に辛 いこ とだったが、何とか水野はシゲのソレを全て身の内に納めた。
「は・・あ」
 大きく息をつく水野に、シゲは意地悪く笑う。
「ここで終わられても困るんやけど?」
 言いながら、やや萎えてしまった水野自身に指を絡めてくる。
「・・あっ。分かって・・る」
 水野は小さく呟いて、そっと腰を持ち上げる。ズズッとシゲが水野の内壁を擦 り、 水野は思わず喉を反らして喘ぐ。
「あ、んっ」
「続けぇ」
 シゲが絡めた指のおかげで、水野自身は再び硬度を持ち始めた。それに伴い、 水野 の腰が段々大胆に快楽を求め始める。
「ああぅっ・・・んっ・・んっ」
 シゲの肩に両手を置いて胸を弓なりに反らしながら、水野は快楽に眉根をひそ め、 自分が一番感じる箇所を求めて淫らにシゲの上で舞った。
「はぁ・・ん!」
 水野の腰が揺れる度に蕾からぐちゅりと粘液が溢れ出し、それが水野の太股を 濡ら しながら伝って、シゲの太股も濡らした。
「んぅっう・・っ、ああっん!」
水野の性感帯を擦り上げる度に、水野の内壁は柔らかくきつくシゲに絡みつく。
そし てまた、水野が甲高い嬌声を上げて、口から赤い舌が誘うように覗いた。
「シ・・ゲェっ、駄目・・・っ、きも・・ち、いっ」
「たつ・・やっ、あっ、く・・」
 シゲは水の自身を愛撫していた手を放し、水野の腰を抱え直す。そして噛み付 くよ うにキスしながら、水野の腕を強く引き寄せ首に絡ませ、水野の口内を貪った。
「ふぅっん・・んぅ」
「限界・・。ここまでしてくれるとは、思わんかったわ・・・」
 そして離した口元で唸る様に囁いてから、シゲは自らも水野を突き上げ始める 。 「お礼、たっぷりしたるからな」
「あっ!?ああっ」
 それまで自分のリズムで快感を追っていた水野は、突如激しく揺すぶられ、正 体を 無くす。
「ああっ・・んっんっ・・シゲ・・!あ、あっ・・い・・・いっ」
 シゲの首筋に顔を埋め、そこに幾度もキスを落とし噛み付きながら、水野は快 感を 訴える。シゲは水野の胸元に顔を寄せて、赤く立ち上がる乳首を噛んでやった。
「いっ・・たっ!あっあっ」
「痛いのも感じる?」
 からかい口調でシゲがその周囲に赤い後を散らせば、水野は逃げ出すように身 をよ じった。
「逃がさへんよ」
 そしてさらに深く抉る様に突き上げれば、水野もそれに合わせてシゲの背中に 爪を 立てる。
「いいっ、いいっ・・・シゲ・・っ。なぁっ・・シゲ、はっ?」
 焦点の合わない瞳で必死に尋ねてくる水野が愛しくて、シゲは答える代わりに 、鎖 骨に歯を立てた。
「たつ・・っ、あっ・・はぁ・・っ、そろそろ・・」
 イク?と細めた目で聞いてやれば、水野から唇を寄せてきて一通りシゲの口内 を嘗 め回した後、透明な筋を口端からこぼしながら、彼は懇願した。
「イき・・たいっ」
「俺も」
 あとはもう言葉らしい言葉など交わせずに、只々荒い息を振りまきながら、相 手と 自分の快楽を高めるだけ。
「ああっん・・っぅ、んっ、んっ、あっ、は・・・シゲ、シゲ・・!」
「あぁ・・っく、うぁっ・・ヤバ・・っ」
「は・・あああぁっ????」
 水野は、シゲが自身を一気に引き出した時の、激しく内壁を擦られる感覚に果 て、 次の瞬間には、シゲの放った温かいものが己のものと一緒に、互いの腹部を濡ら した のを感じた。
 水野は激しい自己嫌悪に陥った。
 何故なら、ここは部室なのである。日々チームメイトがここで着替え、時には 居 残って熱くサッカーの話に花を咲かせ、青春の一ページを刻む、聖なる場所なの だ。
それなのに・・。
「それなのに・・・」
「お〜い、たっつぼ〜ん。帰って来ぃ〜」
 何やら正気に帰った途端にぶつぶつやりだした水野に、シゲは手でメガホンを 作っ て呼びかける。しかし水野の耳には届いていないらしく、水野はただ暗い影を背 負っ てぶつぶつ続けていた。
「この間なんか、ここで小島が皆にケーキ配ってたんだぞ?そんな場所で・・場 所で ・・・・」
 コトが終わったからといって、即効で無視されるのが面白いわけも無く、シゲ は珍 しく顔にすねた表情を浮かべ、ぼそりと、
「セックスしちゃったv」
「言うなあぁぁぁっ」
 取り乱す水野という珍しいものを眺めつつ、自分に意識が戻ってきたことに気 分を 良くしたシゲは、さらに追い討ちをかける。
「しかもたつぼんから乗って、もっと〜やしな〜」
「言ってねぇっ、そんなこと!」
「ともかく、ヤれる体位が増えたのはええこっちゃ。また乗ってな〜」
「二度とヤるか!」
 二人の果てしなく激しい痴話喧嘩は、見回りの警備員がやって来るまで、延々 と続 けられた・・。






Do you go the next level ?











うう・・。何がレベルアップしてるのか、自分でも分からなくなってきました。
爆。
体位と場所は変化するようにしてるんですが、三つ目で既に行き詰まり気味・・ 。
誰か48手、教えてください。切実。
文才の無い自分にノックアウトされつつも、次回予告です・・。
「受けが上なんて、誰が決めた!水野がシゲの○○を××できるわけないだろ! 」 です。
(作者には虚言癖がございます。石を投げないでください)